iPhoneにNDフィルターをつけてシネマティック撮影をしたいんだけど。。PolarProのLiteChaser Proホルダーが気になる。
私はiPhone12proMaxで付けて使っているので、使い勝手をレビューしたいと思います 。
iPhoneでシネマティックVlogを撮ろうと考える時、NDフィルターをつけたくなると思います。
PolarProのLiteChaser ProホルダーはiPhoneのカメラ部分をすっぽりと無理なく覆うNDフィルターが取り付けられます。
今回レビューする、可変NDとミスト効果がついたフィルターは秀逸で、これでなんでもシネマティックにVlogを撮りたくなります^^;
Hideki Kobayashi。小さな会社の経営者。2021年より大川優介さんの動画講座OneSe Personalを受講。シネマティックVlogの撮影と編集を習得。2023年「日本で最も美しい村 動画コンテスト2022」でグランプリを受賞。動画編集ソフトはPremiereProとDavinci Resolveを主に使用。詳細はプロフィールをご覧下さい。
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PolarPro LiteChaser Proホルダー+可変NDフィルター使用感レビュー iPhoneでシネマティックLOG撮影するために
iPhoneでシネマティックVlogを撮りたいと考える時、NDフィルターでシャッタースピードを押さえたいと、みなさんも考えると思います。
あまりに安いフィルターだと、周辺減光がひどかったり、不均一だったり、色が変わってしまったりと、不満が溜まっていました。
たしかに、クリップ式のような簡便なフィルターを使うのもいいかもしれませんが、私はミラーレス一眼でPolarProの可変フィルターを使っているので、このホルダーが気になっていました。
ホルダー(5500円)+フィルター(9900円)+グリップ(4950円)まで含めると税込20,350円ですが、使ってみるととてもホールドしやすく、またNDフィルターも自然な発色で、買ってよかったです。
ミスト効果も自然で派手ではなく、さりげなく効いてくれて使い勝手が良いです。
以下のリンクはiPhone12 Pro Max用になります。
iPhoneでシネマティック撮影するために
なぜ、NDフィルターがセットできるこのホルダーを使うかというと、iPhoneでシネマティック撮影がしたいからです。
iPhoneで撮った動画を映画的に見せるには、シャッタースピードを1/48に抑え、24pで書き出す必要があります。
24pとは1秒間に24フレームで映像を作ることです。
映画では一般的なフレーム数になります。
24pと1/48の組み合わせにより、人物、物が動く時のブレが自然に見えるようになります。
例えば、目の前に手のひらを持ってきて、高速に動かすとどう見えるでしょうか?
人間の目の動きを捉える能力には限界があり、この見え方が、1/48のシャッタースピードで再現できます。
iPhoneの絞りは固定で、F1.5とかなり明るいです。
絞りが固定のため、どのようにセンサーに入る光を調節するかというとシャッタースピードを上げるしかなくなります。
晴天の屋外では、1/2000や1/4000のシャッタースピードとなり、高速度のシャッタースピードで撮影された動画は、パラパラと先鋭すぎて、違和感があります。
この違和感をなくすために、NDフィルターによってセンサーに入る光の量を落とします。
iPhoneにNDフィルターをつけるには様々な方法があり、クリップ式のもの、貼り付け型のもの、ホルダにセットするものがあります。
PolarPro LiteChaser Pro ケース レビュー
PolarPro LiteChaser Proケースはかなりしっかりとした作りで、NDフィルターを付けた姿もかっこいいです。
以下に使ってみて感じたメリットとデメリットを上げてみました。
ケース本体
他のiPhoneホルダーと同様、簡単に取り付けることができます。
それでいてしっかりとハマっているのでガタツキはありません。
レンズ部分のケースの形状が1枚1枚に合うよう成形されているため、
レンズ部分に大きな保護シールを貼っている人ははがして、このホルダーをつける必要があります。
常時、このホルダーを使うならいいのですが、
私は普段、手帳型ホルダーにおさめているので、レンズ部分の保護には1枚1枚、薄型のフィルムを貼り付けたほうがいいかもしれません。
グリップ
ブリップの端にはネジが切ってあり、三脚などを取り付けることができるのが良いです。
私は、SmallRigのクイックシューをつけて、小型三脚にワンタッチで取り付けられるようにしています。
形状は握りやすく、片手で持った時に、自然と指がひっかかり持ちやすいです。
撮影時は左手を添えて撮影しています。
MIST NDフィルター
MIST効果のついた可変NDフィルターです。
3-5ステップと減光する度合いを調節できます。
MIST効果があると、光源やハイライト部分が薄っすらと光がにじみ、より映画的な雰囲気を付加することができます。
ミストの効果はとても自然で、派手ではないです。
それがまたいいところです。
少し注意したいのが、フィルターの取り付けが、浅めということです。
ツメの位置を合わせてスライドさせ、カチっとしたクリック感の後、定位置にはまり込むのですが、
ポケットなどに入れた時に、スライド方向に力が加わると、簡単に外れてしまいます。
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FilmicProカメラアプリを使うワケ
・10bit撮影ができるから
・1/48でシャッタースピードが固定できマニュアル撮影ができるから
・フォーカス固定撮影ができるから
・LOG撮影ができるから
FilmicProを使う一番の理由は、10bit撮影ができることです。
10bit撮影ができると何が良いかと言うと、空の階調がなめらかになるからです。
トーンジャンプといった空にあらわれるギザギザが目立たなくなります。
また、撮影後の色の調整で粘りが効いてくれるのもありがたいです。
シャドウを明るくしたり、ハイライトを抑えたり。
彩度を上げたりと、破綻しにくくなります。
LOG撮影ができるのも大きな特徴です。
撮影時、コントラストが低く表示されるので、露出に少し手間取りますが、
撮影後、LumaFusionでLUTを当てると、深い色味の動画ができあがります。
純正のiPhoneカメラアプリでは、明るくスッキリとした映像が自動的に撮れ、それはそれで満足なのですが、
LOG撮影した素材にLUTを当てて出てくる映像には、また一味違った深みを感じます。
シャッタースピードを固定できるのもありがたい機能です。
シネマティックVlog撮影では、24pで書き出す際に、1/48のシャッタースピードで撮影することが望ましいです。
人物やモノの動きに自然とブラーが出て、目で見たのと同じような映像が撮れます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
PolarPro LiteChaser Proケースと可変NDミストフィルターのレビューでした。
iPhoneで可変NDが使いたい!という場合、このケースはガッチリとホールドできて、撮影の感触は良いです。
確かに高額ですが、他のNDフィルターに比べて、色が転ばず、元の色合いのまま自然に減光ができます。
ミスト効果を合わせもった可変NDフィルターは、複数のフィルターを取り外しする必要がなく、シネマティックなVlogをスマートに撮ることができます。
たしかに、iPhone単体でも、きれいな動画は撮れるのですが、少し雰囲気の良いVlogを撮りたい場合、使ってみてはいかがでしょうか?
きれい一辺倒だけでなく、少し深みと渋みのある色で表現したい場合に、FiLMic PROで撮影し、LumaFusionでLUTを当てるといい画が出ます!